都市化と環境

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
163901   人間科学科 後期 2・3・4 2 辻 広志

授業の主題(テーマ)
里地里山の自然と保護

授業の目標(講義概要)
日本の原風景ともいえる「里地里山」は、人と自然の相互作用によって維持されてきた景観で、水田・雑木林・溜池といったさまざまな要素が入り組んだモザイク的環境のため、多様な生き物を育んできた。しかし近年、都市化や農地の放棄などにより、里地里山は全国的に消滅・荒廃しつつあり、かつて身近だった動植物が絶滅の危機に瀕している状況である。この講義では、いろいろな生き物の視点から、里地里山の生態系のしくみと生態学的価値について学び、有効な保全対策について考える。

授業計画
第1回:里山とは?
第2回:里山林の生態学的価値
第3回:半自然草原の生態学的価値
第4回:水辺の生態学的価値
第5回:昆虫類から見た里山
第6回:魚類から見た里山
第7回:貝類・甲殻類から見た里山
第8回:両生類からみた里山
第9回:爬虫類から見た里山
第10回:鳥類から見た里山
第11回:哺乳類から見た里山
第12回:里山の持続的利用
第13回:里山の保全上の課題
第14回:市民による里山保全活動
第15回:レポート発表

評価方法
レポート試験70%、出席点30%で評価する。

テキスト
 

備考
テキストは使用せず、資料プリントを毎回配布する。参考書は最初の授業で紹介する。ほぼ毎回15分程度のビデオを鑑賞する。教室やキャンパスで生き物の観察を行う場合がある。